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山の開拓から始めた「牛舎」 (1994年〜)

繁殖和牛飼育を始めるにあたり、とりあえずは家に隣接する牛舎がありまして、そこでしばらくは飼っていたのですが、事業拡大で手狭になったので新しい牧場を作ることになりました。

せっかくだから自分の納得できるものを出来るだけ自分の力でやって見ようと、 思いついてから約10年の年月を経てようやく完成でしょうか。いえいえ、まだ作りたい、それに年が経って直したいところ山積みなんですがね…。

そんな牧場のできるまでをご紹介します。

 

井戸掘り

牛にとって大切なものは、なんと言っても飲み水です。 1日1頭につき数十リットルの飲み水が必要です。 そこで、まず、牧場予定地に井戸を掘って水が出るか確認です。 ここでどうしても水が出なかったら、本格的に深井戸の打ちこみをするか候補地の変更をしなければなりません。 さいわい、大屋川ぞいの場所であったため、比較的浅くに出水が見られ、ひと安心です。

 

伐採

我が家所有の土地だけでは狭く、隣接する山林を購入。まず植わっていた杉の木の伐採から始まりです。 チエンソー片手に、どんどん切っていきます。 そして、その木は、大きく立派なものは販売し建設資金の足しに。 しかし、大多数は賃挽きに出して、後の牛舎の屋根の材料となる母屋桁、垂木、野地板になりました。  

 

造成

木を切った後は根っこをこいで造成です。 まず、中古のパワーショベルを購入、それ1台で作業は進められました。 基本は「どこからも土を持ってこない、どこへも土を持ち出さない」 何回も、レベル合わせをしなおし、かなりの時間がかかりました。  

 

建設

まず、土台となる基礎からかかります。 ここでは、セメントならしの上手い、母が手伝ってくれました。

 

水道工事

ざっと柱の立つところの見当がついたら、水道の配管をしました。 水の出た井戸も、ポンプを据え付けます。 高低差がかなりあるので、ポンプは井戸の途中にぶら下がるようにステーを作り、セットしました。  

 

鉄骨作業

骨組みとなる鉄骨は鉄工所にお願いし切り刻んでもらいましたが、ペンキは家族総出で塗りました。 真夏の早朝に起き、涼しいうちに作業をする日が数日続きました。 そして、建て方は鉄工所のみなさんの協力を得て一緒にします。 かなり大きな建物なので、2日がかりでした。  

 

屋根工事

伐採した杉の木は、このような材料になりました。 父は高いところが苦手なのに母屋を上げてくれました。 その後、野路板を張ります。 「たかが牛舎になんで野地板なんて貼るん?」とよく言われましたが、答えは、「これがいちばんの断熱材」だからです。 スチロール系の断熱材は効果は高いでしょうが、経年変化に弱いのです。 「なぜ、断熱が必要か?」・・・それは、牛が暑さにたいへん弱いからなんです。 野地が貼れたら次に、 断熱、防腐、結露防止にアスファルトフェルトを敷き、 その上に屋根材を貼って屋根の完成です。 屋根ができ、これでゆっくりと内部の工事にかかれます。

 

内部工事

えさ箱をブロックで作り、土間のセメント打ちをしました。

 

造作

後は、部屋の間仕切りやかんぬきなどを作ります。 設計では単房が30部屋です。 同じ物を30個、かんぬきのパイプなどは100本以上作るのは、単純作業なので疲れました。 ここでも、母が手伝ってくれました。 ペンキ塗りも数が多いのでたいへんです。

 

建具工事

出入り口の扉です。 表の大きいところはシャッターにするのでそう大きくありませんが、 裏のは重機が通りぬけられるよう、幅4メートル高さ5メートルにもなる巨大なものです。  

 

完成間近

電気工事や、水道の設備を整え、いよいよ完成間近! とりあえず、牛舎としては形になりました。